OCEAN to RIVER

海の大学出身。アウトドア業界を経て、釣りの道に。

レイクトラウト part.1

 

遠い西表島からの投稿。

 

image

今でも中禅寺湖のことを考えてはレイクトラウトの記事を読み漁っている。

 

*記事を書きだしたら止まらなくなり、長くなりすぎたので飛ばし飛ばし読んでください…(笑)

 

 

今年4月、ツイッターを見ていると なにやらどデカいトラウトを膝に抱えている写真を発見。

 

 

 

発見してすぐ、去年から一緒にライギョ釣りをしている友人に見せたところ"パイクみたい!"と一言。

すかさず僕は"コレ(レイクトラウト)釣りに行かない?"と冗談交じりに言った。すると友人は"行こう!"と即答。

 

この会話をした1週間後には日光・中禅寺湖の湖畔に立つことになるとは…。

 

まだ男体山付近に雪の残る4月中旬。栃木県といえば日光東照宮くらいしか知らない僕ら2人は釣行予定日の前日昼から車を走らせて関東の釣具屋を巡った後、栃木県に向かった。

image

 

貧乏大学生の僕たちは高速代を節約するために静岡から下道で向かった。かなり時間はかかったもの憧れの魚(1週間程度の薄っぺらく思えるものですが…)を釣りに行くまでのこの時間は釣り師にとってテンションの上がる時間。(高校生が初めてのデートで待ち合わせ場所まで電車で向かってる時間と似たようなものw)

 

イニシャルD?湾岸ミッドナイト?で見たことある気がする、鬼カーブが連続している"いろは坂"を越えて見えてきたのはまだ夜で暗い中、月明かりで照らされた中禅寺湖だった。

 

 

ついに来てしまった。

大学生のノリというか、釣り師のフットワークの軽さというか、なんとも言えない暇な学生の突発的な行動で日本にここにしかいない魚"レイクトラウト"を求めて聖地まで来てしまった…。

そして極寒の中禅寺湖で朝3時に並ばず買えた釣り券をぶら下げて、前もって友人と作戦を練っていたポイントへ急いだ。

 

ポイントに向かう途中、僕たちの前を歩く1人のおじさんと出会った。その方は熊除けの鈴をつけていた。(熊よりも僕たちのほうがその鈴にビビっていた)

どうやら僕たちと同じポイントに向かっているようだ。そのおじさんに軽く挨拶をしたとき今の中禅寺湖の状況を教えてくれたが、僕たちをよく思ってないような反応だった。

 

そんなこんなで目的地に到着したときに次はそのおじさんから話かけてきてくれた。

 

さっきの会話とは一転、僕たちが中禅寺湖のことを何も知らないことを悟ったのか、僕らの持ってきているルアーを聞いてからポイントのことやどのようにして攻めればいいのかなど こんなペーペー大学生に教えてくれたのだ…(おじさん疑ってごめん!)

そして一級ポイントを譲ってくれた。(おじさんありがとう!!!)

 

そこから釣り開始までに腹ごしらえをして備える。

そして時間になり、釣り人たちが一斉にキャスト!…することもなく夜明けを待つかのように、魚が動き出すのを待っているかのように、中禅寺湖の釣り師たちはスロースタートなのだ。

 

開始時間から30分ほど経ってからキャストを開始。

だんだん陽が上がるにつれて明るくなる。水面に映る男体山が綺麗だ。

image

 

だだっ広い湖にスプーンをキャストするのは何とも気持ちいい。なにもわからないまま始まった釣りだが開始早々僕はブラウントラウト、友人はヒメマスをキャッチ。本命ではないがなんとか一匹釣れたことにより緊張が解れてお互い頬が緩む。

image

 

 


もしかするといい日に当たったのでは?と密かに妄想を膨らましていると数メートル先のかけ上がり付近でゴミが掛かったかのように重くなり、ロッドがしなる。

前もって調べているときに見ていたいろんな方のレイクトラウトの記事に書いてあったこの感覚、まさにその通りだった。

 

実際のところ、重みがロッドに乗ってから近くに寄せるまで必死だったというかテンパっていた。こんなにも早く釣れてしまっていいのかと。

しかしテンパっていたのは僕だけではなかった。友人は僕が魚を掛けたと分かった途端、ランディングネットを持って走ってきてくれていた。

 

そこまでは良かったのだが、友人も僕と同じく初めて見るレイクトラウトに興奮していたため早く取り込みたかったのか、駆け上がりを越えてすぐそこにいるレイクトラウト目掛けてズカズカと水中に入りだしたのだ…(笑)

 

“つっちゃん(友人)!!気が早いッッ!!(笑)” 

 

咄嗟に言葉を放ったこの直後に僕は冷静になり、なんとか無事ランディング出来た。

image

 

キャッチしたのは正真正銘”レイクトラウト”60cmだった。

 

初めての中禅寺湖で初めてのレイクトラウトを目にした僕の手は震えていた。

”こんなにも綺麗でかっこいい魚がいたんだ”と。

 

この直後、友人が50cmのブラウンを釣り上げて午前の釣りは終了した。

image

 

午前だけでこの釣果でこの後の釣れるのか面白いのかどうかも分からない記事を読んでいただけるか不安ですが続いてPart.2を見ていただけると幸いです。

 

 

2016.11.24 tumblrにて投稿